T7 — 禁忌・習俗
してはならないこと、土地に伝わる習わしの話。
遠野16話
- 第二十五話門松片方を伏せる由来大同の祖先がこの地方に到着したのは歳の暮で、門松を片方しか立てぬうちに元日になった。そのため今もこの家々では吉例として門松の…
- 第四十七話子供脅す経立の噂この地方では子供を叱る際に「六角牛の猿の経立が来るぞ」と言うのが常套句であった。実際この山には猿が多く、緒の滝へ行くと崖の樹…
- 第五十話死助山のカッコ花死助の山には遠野郷でも珍しいカッコ花が咲く。閑古鳥が鳴く五月ごろ、女や子どもが山へ採りに行き、酢に漬けて紫色にしたり酸漿のよ…
- 第七十一話老女の秘密信仰オシラサマの由来を語った老女は熱心な念仏者だが、世間一般とは異なる秘密めいた信仰を持ち、作法を親子にも明かさぬ在家の集まりを…
- 第七十二話カクラサマの祟り栃内村字琴畑の入口の塚には、以前は堂内にあったという木の座像がカクラサマとして祀られている。子供たちが玩具のように扱い川へ投…
- 第八十話田尻家の家屋説明前話の話を理解するため田尻氏の家の間取りを図示する必要があるとし、遠野一郷の家の建て方はいずれもこれと大同小異であると述べる…
- 第八十三話祟りのある古文書山口の大同、大洞万之丞の家は建て方が他と異なる古い家で、玄関は巽の方角に向いている。この家には開けると祟りがあるとされ決して…
- 第九十八話路傍の神々の石碑早池峯山・六角牛山など山の名を刻んだ石碑や、山の神・田の神・塞の神を祀る石碑が道端に立てられる習俗があり、遠野郷よりも浜辺に…
- 第百二話小正月の赤面の大男小正月の夜、山の神が出て遊ぶといわれ子供は外出を戒められる。字丸古立のおまさという少女が一人で福の神の遊びをして遅くなり、丈…
- 第百三話小正月に出る雪女小正月または冬の満月の夜には雪女が童子を大勢連れて現れるとされ、子供は早く帰るよう戒められるが、実際に雪女を見た者は少ない。
- 第百四話胡桃の月見占い小正月の晩に胡桃の実を炉で焼き、月ごとの天候を占う「月見」という行事があり、いずれの家でも同じ結果が出るとされ、翌日は稲の刈…
- 第百五話世中見の豊凶占い小正月の晩に種々の米で作った鏡餅を用い、翌朝餅につく米粒の量からその年の豊凶や早稲・中稲・晩稲を占う「世中見」という行事があ…
- 第百九話雨風祭の藁人形送り盆のころ、藁で人より大きな人形を作り顔を紙で描き道の分岐点に送って立てる雨風祭の風習。頭屋を選び酒宴の後、笛太鼓を鳴らして辻…
- 第百十一話ダンノハナと蓮台野の姥捨て各地にダンノハナと相対する蓮台野という地名がある。昔は六十を超えた老人を蓮台野へ追いやる習わしがあり、老人は昼間里に下りて農…
- 第百十三話象を埋めたジョウヅカ森和野にあるジョウヅカ森は象を埋めた場所と伝えられ、地震の折はここに逃げよと言い伝えられている。実際は人を埋めた墓で、塚の周り…
- 第百十九話獅子踊りの歌の由来遠野郷の獅子踊りに古くから用いられてきた歌曲があり、地域や人によって多少の異同がある。筆者が聞いたものは百年余り前の筆写に基…
紫波郡3話
- 第二十四話べごこ長者大晦日に買い物に出た父親は正月用品ではなく炭を買って帰り、妻は怒って実家へ帰ってしまう。父親は炭を家中に撒いて客をもてなす真…
- 第四十七話翁捨山七十二歳になった親を山に捨てる定めだったが、息子は帰り道を案じて柴を折る親心に感じ入り、こっそり床下に匿う。天下様から出され…
- 第五十話物食はぬ女房独身の男が山仕事の際、仲間と『物を食わない女房が欲しい』と話していると、そのような女が現れて妻になった。ところが米や味噌が減…