第五十話 — 物食はぬ女房
独身の男が山仕事の際、仲間と『物を食わない女房が欲しい』と話していると、そのような女が現れて妻になった。ところが米や味噌が減るので男が様子をうかがうと、妻は頭のてっぺんにある大きな口へ大量の握り飯を投げ入れていた。正体が山姥と知れた男は殺されかけるが、蓬と菖蒲の茂みに逃げ込んで難を逃れ、以後家の軒先に蓬と菖蒲を挿すようになった。
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