T2 — 山人・異人
山に住む人ならぬ人、村の外から来た者の話。
遠野17話
- 第三話山中の黒髪の女と山男猟師佐々木嘉兵衛が山中で長い黒髪の女に遭遇し、これを銃で撃ち倒す。験にその髪を切り取って持ち帰る途中眠り込むと、丈高い男が現…
- 第四話笹原を行く穉児連れの女山口村の吉兵衛が根子立山で笹を苅っていると、穉児を背負った美しい女が笹原の上を歩んで近づき、そのまま目の前を通り過ぎて行った…
- 第五話笛吹峠の山男山女出没海岸方面への近道であった笛吹峠は、山中で山男や山女に出逢うとの噂が広まり人々に怖れられ、次第に往来が絶えた。ついに遠回りの境…
- 第六話長者の娘、山男の妻となる青笹村糠前の長者の娘が物に取り隠されて長らく行方知れずとなっていたが、猟師が山中で偶然彼女に再会する。娘は山に住む者にさらわ…
- 第七話五葉山中で再会した娘上郷村の娘が栗拾いに出て失踪し、家では葬式まで行ったが、数年後猟師が五葉山の岩窟で彼女に再会する。娘は眼の色の異なる丈高い人…
- 第二十九話鶏頭山の天狗と黄金天狗が住むと言われ早池峯参りの者も避ける鶏頭山に、無法者で知られる男が賭けで登った。頂上の岩の上で金銀を広げていた大男三人に…
- 第三十話早池峯で寝る大男小国村の男が早池峯へ竹を伐りに行くと、地竹の茂みの中に大きな男が仰向けに寝て高いびきをかいていた。傍らには地竹で編んだ三尺ほ…
- 第三十一話異人にさらわれる子女遠野郷の民家の子女で、異人にさらわれて行方知れずになる者が毎年多くある。ことに女に多いという。
- 第四十九話仙人堂の怪異記録仙人峠の中腹には仙人を祀る堂があり、旅人がこの山中で遭遇した不思議な出来事を書き記す習わしがある。髪を垂らした若い女に出会い…
- 第六十二話山中の赤衣の怪猟人が山中で夜を明かすため大木の周りに魔除けの縄を巡らせて眠っていると、赤い衣を羽ばたかせた大きな僧形の者が梢を覆う。鉄砲を…
- 第九十話天狗森の大男と若者の惨死天狗森の麓の畑で居眠りしようとした若者の前に、顔の真っ赤な大男が現れた。相撲好きの若者が挑みかかると逆に飛ばされ気を失った…
- 第九十二話早池峯で山男に遭遇した子供たち早池峯に遊びに行った土淵村の子供たちが、夕方山を下る途中、背が高く色黒で目が輝く男とすれ違った。小国へ行くと答えたが方角が違…
- 第九十三話峠で子の死を告げた異人菊池菊蔵が病気の子を診に妻を迎えに笛吹峠を越えていたところ、薄暗い山道で崖の上から赭い顔で目の光る男に「お前の子はもう死んで…
- 第百二話小正月の赤面の大男小正月の夜、山の神が出て遊ぶといわれ子供は外出を戒められる。字丸古立のおまさという少女が一人で福の神の遊びをして遅くなり、丈…
- 第百七話山の神より占いの術上郷村の家の娘が早瀬川の河原で見知らぬ丈高い男から木の葉を受け取り、その日から占いの術を得た。この異人は山の神の子にしたもの…
- 第百八話山の神憑依の占い師山の神が乗り移って占いをする者が各地におり、附馬牛村の木挽や柏崎の孫太郎はかつて発狂したのち山中で山の神から術を授かり、以後…
- 第百十五話御伽話とヤマハハの話遠野郷で御伽話のことを昔々といい、その中でヤマハハ(山姥のこと)の話が最も多く語られているという前置き。