第一話 — 德尾の森の大坊主
因幡国、野見宿禰を祀る德尾の森は昼も暗く「大坊主」の化け物が出ると評判であった。鳥取藩の武士・羽田半彌太が正体を見届けようと森近くの茶店で腹ごしらえをして夜の森に入り、雲を突くほど大きく目の光る大坊主に出会うが恐れず茶店へ戻る。見た化物の様子を茶店の亭主に語ると、亭主自身がそれより一層大きな大坊主に変じて半彌太を驚かせ、その後茶店も亭主も姿を消した。
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