幽霊・亡霊
遠野12話
- 第二十二話死せる祖母の幽霊佐々木家の曾祖母が死去した夜、通夜の座敷にいた母と祖母は、裏口から歩いてくる亡き老女の姿を見た。生前そのままの着物姿で炉端の…
- 第二十三話逮夜に現れた老女の霊二七日の逮夜、念仏を終えて帰ろうとした人々が門口の石に腰掛ける老女を見たが、それは亡くなった人物の後ろ姿そのものであった。多…
- 第五十四話淵の底の亡者の家川井村の長者の奉公人が淵に斧を落とし、水底に入ると亡くなった主人の娘の家があり、娘が機を織っていた。娘は口外しないことを条件…
- 第七十七話跨いだ死人の幻影葬式の夜、田尻長三郎が一人遅れて帰る途中、軒下の石を枕に仰臥する見知らぬ男を見つけ、足で揺すっても動かないため跨いで帰った…
- 第七十八話雪合羽の男と死の前兆長蔵が夜遊びの帰りに門前で雪合羽を着た男に出会い、怪しんで見ると男は垣根のある方へすっと消えた。後に同じ頃、新張村の者が浜か…
- 第八十一話雲壁に寝る蒼白い男前川万吉が夜遊びの帰りに廻り縁の角で雲壁を見ると、色の蒼ざめた男がひたとつきて寝ているのを見て大いに驚き病んだが、これも何の…
- 第八十二話茶の間に立つ影法師田尻丸吉が少年の頃、便所に行こうと茶の間に入ると座敷との境に髪を垂らした人影が立っていた。手を伸ばして探ると板戸に触れるのみ…
- 第八十六話死期に現れた父の霊豆腐屋の政の父が大病で死にかけていた頃、隣の字下栃内の地固めの堂突の場に夕方現れ、人々に挨拶して仕事を手伝い暗くなって帰った…
- 第八十七話死の直前に寺を訪れた主人遠野の豪家の主人が大病で死にかけていた頃、ある日菩提寺を訪れ和尚と世間話をして帰った。小僧に跡をつけさせると姿が見えなくなり…
- 第八十八話大病の老人が寺を訪ねた話常堅寺近くで大病を患う老人に出会い、二三日気分が良いので寺へ話を聞きに行くと言われた。和尚も出迎えて茶を出しもてなしたが、小…
- 第九十七話傷寒の臨死体験飯豊の菊池松之丞が傷寒で危篤となった際、空中を飛ぶように菩提寺へ向かい、花咲き乱れる門内で亡き父と亡くなった子に出会う。呼び…
- 第九十九話津波で失った妻の霊土淵村の福二は大海嘯で妻子を失い、屋敷跡に小屋を建てて暮らしていたが、ある夜霧の中で亡き妻が別の亡くなった男と連れ立って歩く…